アロハシャツの歴史・起源
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パラカシャツが原点?
ハワイの伝統的なアロハシャツ’と呼ばれるものがこの「パラカ」と呼ばれる格子状の柄のシャツである事は色々な記事ですでに紹介されています。
元々はハワイにやって来た英米の船員たちが着ていた襟元が開いた開襟シャツがルーツとも言われています。(諸説あり)
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「着物」と「アロハシャツ」の関係
日本人が移民としてハワイに住み着いたのは正式には1885年と言われており、当時の移民者の仕事はサトウキビの栽培が主であったと記されています。
そこでハワイの現地の人々がそのサトウキビ畑で働くときに着ていたのが、前述の「パラカ」シャツであったそうで、木綿の生地が主流だったそうです。
移民者の日本人の服装は日本から持参して来た「着物」であり、洋服ではありませんでした。
そこで、自分たちの「着物」を「パラカ」シャツに似せて作り直して着用していたようです。
これが「アロハシャツ」の原点だと言われています。
そう言われてみれば、何となく絣の「着物」と「パラカ」は似ていますね!
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アロハシャツの誕生
ALOHAとは全てを受け入れる「心」や「精神」であり「思いやり」・「尊敬」・「愛」をもって人に接する事を意味します。
Akahai 思いやり
Lokahi 協調性
Olu’olu 喜び
Ha’a Ha’a 謙虚・素直な心
Ahonui 忍耐
日本人が母国から持ち込んだ「着物」をシャツに仕立て直し「パラカ」風の和柄シャツがハワイでも徐々に広まって行き、1930年頃にはこのパラカ風の和柄のシャツを「アロハシャツ」と呼ぶようになったそうです。
この「アロハシャツ」という言葉を世の人々に知らしめたのが、当時ホノルルで日本人が営む服飾店「ムサシヤ・ショウテン」が新聞広告に記載したのが始まりと言われています。
「ムサシヤ・ショウテン」が1商品としての「アロハシャツ」を確立し、その後化学繊維(レーヨン)などの登場により、様々な加工が容易になり「ハイビスカス柄・ネイチャー柄などのプリント柄が主流となって今に至ります。
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着物アロハ
現在のアロハシャツで使用される生地はポリエステルなどの化学繊維が多いですが、いわゆる「ヴィンテージ」と呼ばるれものは「レーヨン」や「シルク」などの当時、使用していた生地が高級アロハと言われています。
KIMONO-CYCLEが提供する「着物アロハシャツ」も勿論「シルク」正絹100%のMaide in Japanであり当時の日本の和服の職人の技「友禅染め・箔加工・刺繍・・」を生かしシャツに変化しても可能な限り「柄合わせ」にこだわり、現代のアロハシャツとして提供していきたいと思います。